ハンド&ネイルケアブランド「ninalu」の成分は、肌と環境にやさしい天然由来成分100%。その中でもキー成分として配合しているのが“スーパーフード”とも言われるサジーのオイルです。今回はサジーの気になる効果や魅力についてご紹介します。
【第2回】スーパーフード『サジー』とは
スーパーフード
『サジー』とは
「サジー」ってどんな植物? なぜ“スーパーフード”と言われるの?
サジーはユーラシア大陸(ヨーロッパとアジア)に広く自生するグミ科の植物。英語圏では“Sea-buckthorn(シーバックソーン)”、“Seaberry(シーベリー)”と呼ばれ、紫外線の強い高山や日照りの強い砂漠地帯でもたくましく生息する、その生命力の強さも特徴です。寒暖差にも強く、摂氏マイナス43 ℃から40 ℃までの温度にも耐えることができるとか。クモの巣状の根っこを広範囲に成長させ、砂状の土壌にもしっかりと根を張って育つことから、土壌侵食防止や埋め立て、砂漠の緑化といった環境保全面でも理想的な植物であると注目されています。
サジーは古くから食品や医薬品としても人々の暮らしを支えてきました。その秘密は栄養素の豊富さ。その数は各部位に約300種類あるとも言われますが、中でも豊富なのが果実の栄養素です。9〜10月になるとオレンジ色をした1cmほどの実をつけ始め、冬場まで落ちることなくたわわに実らせます。その小豆ほどの小さな果実に含まれている栄養素は、なんと200種類以上! 各種ビタミンをはじめとし、アミノ酸、鉄分など私たちの健康を支える栄養素が詰まっています。そのため最も栄養価の高い果実のひとつとされ、「スーパーフード」と呼ばれるようになりました。最近では食品だけではなく、健康食品や化粧品などへの活用も進んでいます。
サジーの果実にはどんな栄養素が入っているの?
紫外線のきつい高山、日照りが強く雨量の少ない砂漠地帯、寒暖差の激しい地域など厳しい環境下でも自生するサジー。その過酷な環境こそが、サジーの豊富な栄養を育んでいると言われています。果実にはビタミンA(β-カロテン)、C、Eをはじめとする14種類のビタミンを含むほか、アミノ酸、鉄分、亜鉛、カルシウム、ミネラルなど約200種類もの栄養素を含有。さらに注目したいのはその保有量です。たとえば鉄分はレバーやプルーンよりも、ビタミンCはレモンやオレンジよりも多く含みます。また、果汁にはリンゴ酸をはじめとした有機酸が豊富に含まれているそう。有機酸は腸内細菌のバランスを整えたり、悪玉菌の発生を抑制したりする働きがあると言われる成分です。
サジーに含まれるこういった豊富な栄養素の効果を、先人たちは自然と体感してきたのでしょう。今のように健康食品や化粧品として活用されるはるかずっと前から、そのまま食べたり、ジュースにしたりと厳しい冬場の貴重な栄養源として先人たちの暮らしを支えてきました。
サジーオイルにはどんな栄養素が入っていて、どんな特徴があるの?
また果実としては珍しく、果実に油分が含まれるのもサジーの特徴です。このサジーオイルにはパルミトレイン酸やパルミチン酸、カロテノイド等が多く含まれます。特にパルミトレイン酸については、植物油の中で最も多く含んでいるのがサジーなのだとか。
このパルミトレイン酸は「オメガ7」系脂肪酸に属する不飽和脂肪酸のこと。人間の皮脂にも含まれている脂肪酸で肌なじみがよく、浸透性や保湿性にもすぐれています。そのため、サジーオイルの美容効果が注目を集め、化粧品の原料としても使用されるようになってきています。
また、抗酸化作用があるとされるカロテノイドも豊富。アンチエイジングにも効果的と期待されています。
サジーの美容効果とは?
このようにサジーには各種ビタミンやアミノ酸、鉄分、パルミトレイン酸、カロテノイドなど美肌や健康に良いとされる栄養素が豊富に含まれています。では、サジーに含まれるこれらの栄養素は、爪や手指にどんな効果が期待できるのでしょうか。
たとえばアミノ酸。アミノ酸は肌本来にも含まれている成分で、肌を乾燥から守る働きがあります。またカロテノイドやビタミンCは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐために必要な栄養素。爪の形成と維持に必要な栄養や水分を補給する爪床を、酸化ストレスから守る働きをしてくれます。
さらに注目したいのが、若返り成分とも言われるパルミトレイン酸です。もともと人の肌に含まれている脂肪酸で、やわらかでハリのある肌に欠かせない成分ですが、年齢とともに保有量は減少。パルミトレイン酸を多く含むサジーオイルで補うことが、健やかで潤いのある爪や手指のキープにもひと役買いそうです。
古くから人々の健康と暮らしを支えてきたサジー。その豊富な栄養素は美容成分としても今、期待を集めています。